「ケミカルエッチング加工」したガラスの穴あけ・彫り込みの仕上がりって?|オーダーガラス板.com

ケミカルエッチング加工とは!?

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窓や建具だけでなく、携帯機器の液晶ディスプレイなど今では小さなものから大きなものまで、様々な場面で使われているガラスたち。近年では複雑な形状にカットする技術が発達し、さらに多くの場所でガラス素材がどんどん採用されています。

 

この記事のポイント

  • ケミカルエッチングは、削らないのでガラスの強度が落ちない
  • デメリットは開口周りもエッチングが侵食してしまう

次世代のエッチング加工法!

こちらはノートパソコンのキーボードカバーとして使うガラスです。こうしたたくさんの穴あけを、キレイに一気に行うことができる手法、それが「ケミカルエッチング加工」です。今回はこの「ケミカルエッチング加工」がどういった加工方法なのか、また物理的にガラスを削る加工とどのように違うのかをご紹介いたします。

 

「ケミカルエッチング加工」とは?

「ケミカルエッチング加工」とは、「特殊な薬液でガラスを溶かすことで彫り込みや穴あけを行う」手法です。それでは、エッチング前のガラス、エッチング後のガラスを見比べてみましょう。

 

エッチング前

穴あけや彫り込み(ザグリ加工)など、加工したい箇所以外の部分を保護するため、画像のようなマスキングを施します。

エッチング前のガラス

マスキングされていない部分が薬液に浸され、彫り込みや穴を作ることが出来ます。

 

エッチング後

薬液で加工し終えたものがこちらです。見事にキレイな彫り込みに仕上がっていますね。

角度を変えて見ても、しっかりと凹凸が仕上がっていることが分かります。

 

メリットとデメリットは?

ドリルによるエッチング加工と、ケミカルエッチング加工の長所・短所をそれぞれ比較してみました。

加工法 メリット デメリット
ドリルエッチング
  • 開口から真下に削れる(異方性)
  • 削る過程でガラスの強度が落ちる
  • 穴あけの数だけ加工時間が増える
ケミカルエッチング
  • 削らないのでガラスの強度が落ちない
  • 薬液に浸す加工なので一気に複数加工できる
  • 開口周りもエッチングが侵食してしまう(等方性)

 

ケミカルエッチング加工は薬液に浸して一気に加工を行うことができるので、加工部位数に応じて加工時間が増減することがありません。しかし、薬液の広がりによっては加工したい箇所から余分に周囲が削られてしまう点がデメリットです。

対して、ドリルを使ったエッチング加工は、余分に周囲が削られてしまうことは有りませんが、作業の過程でガラス自体が割れてしまったり、強度が下がってしまうデメリットがあります。また、1つずつ穴あけ・彫り込みを行うため、加工部位が多いほど時間がかかってしまいます。

 

ケミカルエッチング加工の製作事例

こちらの製作事例は、ファーストクラス飛行機の、座席に付属するコントローラーカバーのご依頼をいただいた時のものです。

コントローラーカバー_1

細かい穴がいくつもありますが、こうした複数の穴あけも、1度の加工でまとめて出来るのがケミカルエッチングの良い所。

ドリルで直接彫り込んでいないので、削り跡もなく側面もキレイです。

 

キレイな仕上がりならケミカルエッチング!

エッチング加工とケミカルエッチング加工それぞれのメリット・デメリットがお分かりいただけたでしょうか。弊社では、今回ご紹介したガラスのエッチング加工・ケミカルエッチング加工のご依頼をお受けしています。ガラス板に掘り込みを施したい場合、ガラスの強度を落とさずに美しく穴あけを仕上げたい場合など、エッチング加工・ケミカルエッチング加工に関するご質問ご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!

 

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