「ペアガラス(複層ガラス)と「二重サッシ(二重窓)」の違いが分かる!

「ペアガラス」「複層ガラス」「二重サッシ」「二重窓」「内窓」「インナーサッシ」、窓のリフォームを検討する中で、似たような言葉をいろいろ聞きませんか?言葉は似ていますが、実は大きく違います。

このページで、窓のリフォーム・リノベーションで特に人気の「ペアガラス(複層ガラス)」と「二重サッシ(二重窓)」の違い、それぞれの性能、メリット、デメリットをまとめました。
- 「ペアガラス」「複層ガラス」「二重サッシ」「二重窓」「内窓」「インナーサッシ」似た言葉の違い
- どういう場合にどんな窓とガラスを選んだら良いか
この記事のポイント
- ペアガラスは2枚のガラスの間に空気層が設けられたガラス
- 二重サッシとは、既存の窓の内側に新たに設置する窓
- 窓の見た目は変えずに、結露防止や断熱効果をあげたい方は「ペアガラス」がおすすめ
- 安価に窓の断熱、防音効果をあげたい方は「二重サッシ」がおすすめ
「ペアガラス」「二重サッシ」「二重窓」「内窓」の比較表

ペアガラス (複層ガラスの一種) |
二重サッシ |
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![]() |
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ペアガラス |
2枚のガラスの間に空気層があるガラス 複層ガラスの一種で、ガラスの枚数で呼び名が変わる
※ もともとは板ガラスの大手「AGC」の登録商標 |
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二重サッシ |
既存の窓の内側に新たに設置する窓 別名:「内窓」「インナーサッシ」「二重窓」 |

いずれも、断熱・遮熱効果があり、冬の暖房、夏の暖房の省エネ・節電につながります。
「ペアガラス」「複層ガラス」とは?

近年建てられる住宅の窓ガラスは、ほとんどが複層ガラス(ペアガラス)で、普及率は約70%です。
「複層ガラス」は、複数のガラスとその間に空間があるガラスのこと。そして「ペアガラス」は複層ガラスの一種です。
特徴 |
※ 一般名称のように浸透した |
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ペアガラスに交換し、結露が改善したお客様の事例

窓サッシごと交換しないといけない場合がある理由
複層ガラスだと、場合によって今ある窓のサッシを丸ごと交換しないといけない場合があります。

通常のガラス(単板ガラス)をはめる窓のサッシの溝幅は9ミリ。ペアガラスは2枚のガラスと空気層で構成されているため、厚みが薄くても12ミリはあります。
溝幅が小さいサッシに、大きな厚みのガラスは当然入らないので、一般的な単板の窓ガラスからペアガラスへ交換したい場合は、サッシごと交換します。


スリムペアガラスは、ガラスとガラスの間の中空層に「クリプトンガス」を入れることで、従来のペアガラスと性能は変わらず、より厚みを薄くしたガラスです。
スリムペアガラスは、ガラスとガラスの間の中空層に「クリプトンガス」を入れることで、従来のペアガラスと性能は変わらず、より厚みを薄くしたガラスです。
ペアガラスとトリプルガラスの違い

遮熱・UVカット効果がある「Low-E複層ガラス」もある

Low-E膜の特徴は、光の中でも赤外線と紫外線を大幅カットしてくれて、可視光線はしっかり通してくれる点。膜が貼ってあっても明るさを損なわないのがポイントです!
可視光線 | 透過する(通す) |
---|---|
赤外線 | カットする |
紫外線 (UV) |
カットする |
Low-E膜の特徴は、光の中でも赤外線と紫外線を大幅カットしてくれて、可視光線はしっかり通してくれる点。膜が貼ってあっても明るさを損なわないのがポイントです!
可視光線 | 透過する(通す) |
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赤外線 | カットする |
紫外線 (UV) |
カットする |

ペアガラス(複層ガラス)に交換するメリット
- 室内の寒さが軽減できる
(防寒対策 / 断熱効果) - 窓の見た目や使い勝手が変わらない
- 窓のガラスの結露を解消できる
- ガラスや中空層の組み合わせで、断熱、遮熱、紫外線(UV)カットの効果を高められる
ペアガラス(複層ガラス)のデメリット
- 窓ガラスのサッシ自体を交換しないといけない場合がある
- 窓のサッシ(窓枠)の結露は解消されにくい
※ アルミサッシの場合 - 防音・遮音性能は、二重サッシ(二重窓・内窓)の方が効果が高い
「二重サッシ」「二重窓」「内窓」とは?

特徴 |
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窓リフォームで二重サッシを設置したお客様の事例
二重サッシ(二重窓・内窓)は、遮熱、断熱、結露防止以外にも、防音・遮音や防犯効果を目的に設置されることも多いガラス窓です。



外窓が二重サッシに干渉する場合は、不向き


今の窓の土台の幅を広くしないといけない場合がある
今の窓の内側にもう1つ窓を付けるために、二重サッシ(二重窓・内窓)を設置できるだけの窓枠のスペースが必要になります。
取り付けのスペースがない場合は、「ふかし枠」という部材を窓枠に設置することで、施工できます。
二重サッシ(二重窓・内窓)にするメリット
- 室内の寒さが軽減できる
(防寒対策 / 断熱効果) - 窓が2つになるため、防音・遮音効果が高い
- 窓サッシが樹脂なので、結露しにくい
- サッシも物理的に2つなので、ガラスだけでなくサッシの断熱効果も期待できる
二重サッシ(二重窓・内窓)のデメリット
- 窓が2つあるため、空け閉めの手間が面倒
- 窓の内側にもう1つ窓が付くため、見た目が変わる
ペアガラスと二重サッシ(内窓・二重窓)、どっちを選べば良い?

ペアガラス |
2枚のガラスの間に空気層があるガラス 複層ガラスの一種で、ガラスの枚数で呼び名が変わる
※ もともとは板ガラスの大手「AGC」の登録商標 |
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二重サッシ |
既存の窓の内側に新たに設置する窓 別名:「内窓」「インナーサッシ」「二重窓」 |

ここからは、ペアガラス(複層ガラス)と二重サッシ(内窓・二重窓)の選び方を解説しますね。
ペアガラス(複層ガラス)と二重サッシ(内窓・二重窓)の比較表
ペアガラスと二重サッシどちらも断熱性が高く省エネ効果が期待できますが、使い勝手や防音・遮音性能で違いが出てきます。比較表にまとめてみました。

二重サッシ(内窓・二重窓)は窓なので、複層ガラスと組み合わせることができます。そうすると、断熱効果は抜群ですね。
使うガラスにもよりますが、断熱効果が高い順に並べると、下記のようになります。
ペアガラス(複層ガラス)はこんな方向き

メリット |
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デメリット |
※1 薄型の「スペーシア」だとサッシ交換が要らない |
- 今の窓の見た目や使い勝手を変えたくない
二重サッシ(内窓・二重窓)はこんな方向き

メリット |
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デメリット |
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- 断熱効果に加えて、防音・遮音効果のある窓にしたい
複層ガラスも二重サッシもサイズオーダーできます!ご相談も受付中
